終の住処として選ぶ場所、失敗したくない!環境が整っている施設の見分けポイント

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超高齢社会となる現代、一人暮らしや老夫婦の世帯が多くなっています。

一人暮らしは不安になってきた…

今後が心配…

終の住処として、施設を検討する人が多いと思います。

施設は、たくさん種類があり、たくさん存在します。しかし、本当に心身落ち着いて自分らしく過ごせる環境かどうかを見分けるのは、見学した時だけでは難しいと思います。

実際入所して落ち着かない、ストレスがかかり思っていたことと違うと思うことがあることも現実です。(認知症の症状によるものを除く)

多くの介護の現場は

  • 職員が常にバタバタしている
  • 職員が疲れ切っていて、活気がない
  • 職員の対応が雑、声掛けがきつい
  • ケアに対して拒否することでも、半強制的に場合によれば強制的になされることもある
  • 入所利用者の不穏、怒鳴り声が頻繁にあることも
  • 雰囲気がピリピリしている

などが多く見られます。

しかし、そんなことが横行している介護の世界でも、職員も利用者もお互いが気持ちよく過ごせる場所が存在することは事実です。

今回は、数多くの現場を見てきた中での体験談を踏まえて、利用者だけでなく職員もお互いが心地よく過ごせる場所であるポイントをいくつか紹介しようと思います。

 

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1.施設全体が明るく清潔感を感じる

玄関を入って一番最初に感じる感覚を大切にしてください。これは、とても大事なポイントとなります。

皆さんが初めての人の家の玄関に入った(訪問)瞬間、

あ、なんだか暗いな…

ここは、住みたいと感じない…

きれいにされているな…

明るくて素敵!いいなぁ

等々、感じることがあると思います。施設も同じです。もちろんですが、明るくて暖かいと思える方が良いと思うはずです。
入ったときの、雰囲気が明るいかどうか、清潔感を感じるかどうか確認してください。
清潔感に関しては、掃除が行きわたっているかも注意してみてください。トイレやリビングなど隅っこに埃が無いか、床や廊下にゴミが落ちていないかも確認しましょう。
臭いに関しても、排泄臭や汚物臭がしないことも大切です。排泄物や汚物、生ごみ等適切に処理されていること。さらに、排泄に関しては個人に合わせた適切な排泄ケアによって、排泄臭は軽減されるはずです。
また、職員のデスク周りが見えるところであれば、整理整頓されているかも確認できたらいいですね。
これらは、職員の働き方がよく反映されます。
例えば、綺麗に掃除されていないということは、人手が少なく時間に追われて、それだけ職員に余裕がない事を現しています。
職員の余裕は、利用者のケアや関りに大きく関係してきます。
従って、清潔感があるかどうかは、安心して過ごせるかどうかのポイントとなるので、参考にしてみてください。

2.職員のみんなが明るくて笑顔、利用者も笑顔

次に大切なのは、職員も利用者も笑顔であるかどうかです。心に余裕がなければ、笑顔など難しくなります。
職員は、上から目線で仕事を流れ作業的になってしまうなど、笑顔も無く、無表情で関わられていたら、利用者は良い気もしません。それどころか、不満がたまり、いつか爆発することもあるかもしれません。
一方で、職員も余裕をもって笑顔で関われていたら、利用者も自然と笑顔になることでしょう。笑顔になることは、心の癒しにもなりますし、居心地もよくなります。
ですから、笑顔は、施設の顔と同じくらい大事なポイントとなります。

3.拒否が少なく、「ありがとう」が多い

環境が整っていて利用者にとって居心地が良いと感じる場所では、「ありがとう」が多く返ってきます。また、拒否することも、かなり少なくなります。
利用者から、「ありがとう」と聞くことは、職員にとってうれしくて心の余裕が作られます。そして、もっと良くなってほしいと思い、丁寧なケアがなされることが多くなります。
丁寧なケアがなされると、利用者の満足度もあがり、また「ありがとう」となります。このように、良い循環になっていき、また保持されます。
もちろん、「ありがとう」を期待するわけではありません。しかし、「ありがとう」という言葉が多くなる背景には、職員と利用者のより良い関係があり、利用者が心地いいと感じ、満足度が高くなるからこそであると思います。
実際に、そんな現場の空気、雰囲気は、とっても暖かいものであると感じるはずです。

4.職員が落ち着いていて、全体的にバタバタしていない

そして、職員がバタバタしていなくて、「忙しそうだな」と感じることが無いことも、ポイントとなります。

職員が常にバタバタしているところは、本当にたくさん存在します。

常にバタバタしている人を見ていて、皆さんは心が落ち着くことができるでしょうか。いや、まず落ち着かないでしょう。きっと、そわそわしてしまうはずです。

利用者は、バタバタしている職員の雰囲気を敏感に感じ取ります。落ち着きなくなり、きっと「帰りたい」と思うのも無理ないと思います。

施設は、利用者にとってのお家です。家でバタバタされたら、たまったものでないでしょう。ゆっくりした時間を過ごしたいはずです。

忙しそうだな、バタバタしているなと感じる場合、利用者に対する関りも満足度も低い可能性があります。

なので、バタバタすることなく落ち着いて、ゆっくりできる雰囲気は大切なのです。

 

まとめ

他にもいくつかありますが、以上の点を特に注意してみることで、施設全体の環境が良いものかそうでないのか見分けがついてきます。

特に、有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅は、高額な費用をかけて住むことになります。それぞれの特徴もあり、環境もそれぞれです。

だからこそ、紹介したポイントを参考にしてもらいながら、自分に合った施設を選ばれることをオススメします。

介護や医療職など職員の皆様は、ぜひ、利用者がより良い生活を送れるように意識してみるようにしてほしいと思っています。

福祉や介護は、介助者が「できないところをしてあげる」ではなく、利用者が持てる力を発揮したり残された力を維持し、自己決定を支え、自分らしく生活することを支える役割です。

だからと言って、利用者側も好き勝手すればいいというわけではありません。

どっちか片方が一方的に尽くしても意味がありません。お互いが、信頼し心から触れ合うには、お互いの歩み寄りが大切です。

全ての人が、人生の最後まで安心して、自分らしく過ごせることを

切に願うばかりです。

 

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