自由とは「自己管理」の極致である
多くの人が「自由」を求めます。それは時間、場所、仕事内容、そして人生そのものを選ぶ権利です。
私自身も、「自由」を求め続けていました。在宅で仕事してる人、どこの会社に所属せずに自分で場所を自由に選びながら高収入を得ている人、独立している人…そういう人たちにわずかでも憧れを抱いたものです。
しかし、真の自由とは、外部の条件によって与えられるものではなく、自己をどれほど管理できるかにかかっていることに気が付きました。
現代社会において、私たちは生活を維持するために社会や会社というシステムに所属します。そこでは、働く時間、仕事内容、そして約束された収入が明確に定義されています。このシステムは、私たちから「管理の責任」を肩代わりしてくれます。決められたことをこなすだけで生活が成り立つ。この構造に依存した思考様式こそが、ここで言う「労働者脳」です。(労働者として働くことを貶すことではありません)
しかし、この安心感と引き換えに、私たちは時間と自由度を差し出しています。真に自由な人生を歩むためには、この既定路線から脱却し、自己を一つの事業体として捉える「経営者脳」へのシフトが不可欠です。
労働者脳と経営者脳の決定的な対比
労働者脳を持つ人は、会社という枠組みの中でパフォーマンスを発揮します。彼らの時間は、会社に拘束され、提供した労働力に対して固定的な収入(給与)が保証されます。この構造では、会社という外部の機構がスケジューリング、目標設定、評価といった管理機能を提供してくれるため、個人が主体的な決断を迫られることは限定的です。
一方、経営者脳は、自分自身を人生という事業のCEOとして捉えます。時間は自己投資の資源であり、収入は成果とリスク、そして市場への価値提供に応じて変動します。経営者脳の持ち主にとって、外部からの管理は存在せず、全ての判断、リスク、責任は自分自身に帰属します。




