急なお葬式やお通夜、服装はどうしましょうか?
お葬式の服装どうするか高校生の場合
高校生なら制服で葬儀に参列してよいのですが、赤い柄が入っている場合どうするかです。制服であれば赤色であっても、学校が制服として制定しているものなので、公の場所で正装として着用してよいことになっています。でも、ネクタイやリボンが赤なので気になるという場合は、それを付けないで行くのでもよいです。
逆に言うと、赤が気になるなら、制服をやめて、黒やダークな色のシャツとズボン、ジャケット、スーツ、あるいは地味な色合いのワンピースなどでも、きちんとした改まった服装に見えるならそれでもよいということになります。高校によっては私服登校の学校もありますので制服でなければいけないということではないです。一般には20歳までは子供の範疇なので、正式な喪服でなくても目つむってくれるということです。
ベルトや靴、靴下については、黒です。靴と靴下は、学校指定が白であれば白でもよいし、幼児、小学生も黒がなければ白でもよいです。ただし、光るもの、派手なものがついている靴は黒や白でも避けます。
ベルトの模様がワニ革や動物をイメージさせる模様になっているものは避けます。ベルトのバックルの部分が金色のものや、派手で目立ってしまうものは避けます。金属部分が艶消しのシルバーであればよいです。鞄についても同じことが言えます。
お葬式の服装はリクルートスーツでよいか?
20歳までは子供の範疇ですが、幼児、小学生、中学生、高校生は制服でお葬式に参列するということで許されています。制服がなければ、黒っぽいスーツやワンピースなどの改まった格好をするというのは先に書いたとおりです。
で、悩むのが大学生や専門学校生、20歳未満の場合です。一般的には、制服がないけれどもまだ子供ですということで、リクルートスーツでよいです。中に着るシャツは、女性は黒で男性は白がよいという意見が多いですが、実際には女性も白いシャツでリクルートスーツそのまんま、という様子の場合も多いです。
しかし、20歳からは、やはり、大人として見られますからリクルートスーツではなく喪服を用意しましょう。
自分で持っていなくても、誰かから借りるとかレンタルという方法もあります。
男性の喪服(礼服の黒スーツ)は、実は、本来は略礼装なのですが、日本では結婚式によばれても、お葬式のばあいでも、ネクタイの色を変えるだけで通用することになっています。奮発して揃えるのもよいですが、一昔前のように成人や結婚を機に礼服を用意するという風潮でもなくなってきました。住んでいる近くにレンタルがなくても、ネットで探せば宅配で届きます。
ただ、お通夜に行く場合は、(遺族側でなく弔問客側であれば)リクルートスーツでもよいです。お通夜とは、訃報を聞いて急遽駆けつけました、という意味合いがあります。地域によっては、喪服で参列すると逆にお亡くなりになるのを待っていました、服を準備していました、というように受け取られるということで失礼に当たるとするところもあります。
リクルートスーツや黒いスーツと、喪服の違いって見てわかる?という疑問もあるかもしれません。じつは、黒い色の濃さが違い、生地も違います。持ってみればわかりますが、重さや作りも全く違うのです。
それでは、靴はどうかということになりますが、女性はリクルートシューズや、オフィス用のパンプスなどの、黒無地で光沢のないもの、目立つ金属のついていないものであれば大丈夫です。男性は、黒無地の革靴で紐がついているものがよいのですが、実際は黒いビジネスシューズで参列される方もいます。
お葬式の服装とマナー
服装についてのマナーなら、靴で言えばブーツ、ミュールはだめで、腕時計、髪飾り、靴、傘、バッグなどの小物にも、金属、金具、光沢のある物は避けます。わに革など、黒くても動物の皮からできている物も避けます。
肌の露出が多い服装もいけません。黒であっても駄目です。生地も、サテン、ベロア生地はお祝い事の生地なので避けます。親族側で正式な喪服を着るべき側はもちろん避けますが、弔問客、会葬客の場合は、服の一部に
サテン、ベロア、レース、フリルが使われている程度なら許される場合もあります。
女性は、薄化粧にします。つけまつげ、マスカラ、口紅やマニキュアは落とします。口紅は薄い色合いのものかリップクリームです。
女性のパールのネックレスはつけてもよいとする説と、結婚指輪以外のアクセサリーはすべてはずすという説があり、地方によってもちがうので、身内やご近所に聞いてみるとよいでしょう。パールをつける場合も、重なるイメージを想起させる二重のものや、派手な大粒のものは避けます。
喪章は、遺族側の人たちが喪服を急に用意できていない場合に喪服代わりにつけるものなので、
弔問する側の人たちはつけてはいけません。喪服を着ている人も付けてはいけません。
弔問客は、葬儀と告別式に参列できるのであれば、通夜に行く必要はありません。逆に、お葬式に出られない場合は、お通夜に行き、葬儀、告別式に出られない旨を伝えておくのがマナーです。
つまり、弔問のマナーとは、大声で騒がない、笑わない、などの常識で行動するとともに、誰から見ても改まった服装と態度で弔意を示すことなのです。
ちなみに、お通夜、お葬式によばれたときの流れですが、
「このたびはご愁傷さまでございました。」と言って受けつけで香典を渡し記帳する。
受付や遺族の人は「ご多忙のところ、早速のお悔やみありがとうございます。」と答える。
親族側のマナーとしては、通夜、葬儀、告別式、法要すべて、席順が決まっているということを知っておきたいです。血縁の濃い順から喪主を先頭に、順に席次が決まっています。一般の弔問客は、多くの場合はは先着順で座っていきます。以前、私はそれを知らずに空いている席と思って違う場所に座ってしまい注意されたことがあります。
お焼香は、順番がまわってきたら、僧侶、喪主、先客に一礼→焼香台前まで移動→遺影を見つめ→焼香台の前で数珠を持って合掌→指で抹香をつまんで香炉にくべる→合掌
お焼香は、宗派によって抹香をつまみあげて香炉にくべるという動作を何回するのかが違うので、お坊さんや、先にやっている人をまねして同じようにするのが無難です。
遺族側は、弔問客や一般会葬者が一礼するときに、頭を下げて返礼します。
お葬式の服装と持ち物
親族のお通夜、葬儀に行く場合の持ち物は、礼服、男性は黒のネクタイ、黒の靴、(女性はパンプスでヒールが高すぎないもの、男性は革靴の紐靴)黒靴下(女性は黒で肌が透けてみえるパンスト)黒か白の下着、数珠、香典袋、ふくさ、黒いバック、髪の毛の長い女性は髪をまとめるための黒いゴム、バレッタなど、手伝うことを想定して黒か白のエプロンといったところです。
急にお葬式だというときでも、便利なことに、100円ショップで礼装用小物のコーナーがあり、黒ネクタイ、白ハンカチ、黒ハンカチ、黒靴下、ストッキング、数珠、数珠袋、香典袋、ふくさ、すべてそろいます。コンビニに置いているところもあります。
お通夜、お葬式のときの香典袋には、薄墨で「ご霊前」と書きます。下半分には自分の名前をフルネームで書き、中袋には住所氏名、金額を書きます。
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