有料老人ホームを終の住処にする

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有料老人ホームよりも費用が安価ですむということで、最近、注目を集めているのが、 サービス付き高齢者向け住宅です。政府支援のもと60万戸を新たに増設するという行政の方向性もあり、全国に増えています。 このため、有料老人ホームを選ぶのか、サービス付き高齢者向け住宅を選ぶのか、 迷っておられる人も多いです。まず、明確にいえば、サービスが充実しているのは、有料老人ホームであるということです。 暮らしやすさを追求している施設が多いです。診療所が隣接されていて、受診がしやすかったりします。 介護職員を多数抱えており、看護師も勤務しているので、介護を受けやすく、 医療面、介護面では有料老人ホームが圧倒的に安心です。

有料老人ホームより医療面で不安

これに対して、サービス付き高齢者向け住宅では、コストの安さが売りです。 そして、介護については別にデイケアや訪問介護事業所を展開しており、 そこからの派遣でまかなっているのです。このように有料老人ホームと、サービス付き高齢者向け住宅では、 一長一短があります。 入居に際しては、両方をよくしらべて、十分に検討するほうがいいでしょう。いずれにしてもその施設のトップである施設長に面会して、話をきいて、 その施設の運営の方針をしっかり確認しておくことが大切になるでしょう。

要支援の人は有料老人ホーム

要支援の人を介護保険から切り離す方向で厚労省が検討しています。 もともと要支援のカテゴリーは、介護予防の観点から定まったものです。 これを国の管轄から切り離して、市町村レベルに移管することで、 ボランティアなどを導入して、コスト削減をしようというのです。 この方針がそのまま実施されると、有料老人ホームのサービスは それらの市町村レベルのサービスをこえる水準が維持されている以上、 非常に住みやすい環境となりえます。つまり、有料老人ホームに入居するのにもっともふさわしい段階とは 要支援の段階だといえるのです。もし、いま要支援の認定を受けているのであれば、まずは有料老人ホームを いくつか見学して、体験入居をしてみるといいでしょう。

有料老人ホーム見学

三泊四日とか一週間の体験入居を提供している施設も多いです。 実際に体験入居することで、要支援者へのサービスの充実度を 確かめてみてください。 また、その施設の運営の方針を知り、入居している人の感想をきく ことができるのもメリットの一つです。 体験入居を経て、入居にいたった人ではその後の満足度も高くなります。その施設の特徴を実際に確かめてから入居を決めることはとても 重要なことなのです。有料老人ホームに入居する人の直面する問題の一つが、死を受け止めるということ。それは、自分の死をデザインすることでもあります。あくまでも自分らしく人生の最期を生きるため、有料老人ホームに入居する ことを選択する人が多いです。

死ぬときはこんなふうに死にたい

自分の死に方の希望や思想を伴侶や家族と 話し合っておくことは大切なことです。死は必ずやってくるから、死から逃げないで、自分の死をデザインする 覚悟が必要です。 癌などの病気にかかると、恐怖やパニックがおきたり、悲嘆にくれるものです。 もし、告知されない場合は、そういう過程を経ることなく、最後をむかえます。「四つの痛み」を経て、人は死をむかえていきます。癌の場合、肉体的な痛みがあります。 麻薬性鎮痛剤などの医療用の鎮痛剤がこの痛みを緩和してくれます。しかし、社会的な痛みがあります。自分が死んだら、遺された伴侶や子どもなど 家族はどうなるのだろうと悩むことになります。 第三には、霊的な問題です。つまり、死後の世界があるのか、死んだら無になるのか。無になるとしたら、どんな感じなのか。あの世があるならどんな感じなのか。

有料老人ホームでの死と認知症の問題

そして、四つめが心の痛みであるとされています。 しかし、認知症にかかると、こうした[過程」を体験できません。65歳以上の10人に一人が認知症だといわれています。 有料老人ホームの入居者にも認知症の患者は一定の割合で含まれます。 物忘れがひどくなり、認知症の進行をとめる薬を飲むことなどの対策を しますが、次第に進行していきます。 認知症になっても、脳梗塞による脳血管性認知症であれば、 マダラ状に記憶があるので、ある程度のコミュニケーションが できることも多いです。 癌になるにせよ、認知症になるにせよ、また心臓病や脳梗塞になるにせよ、 最後を迎える場所として、有料老人ホームを選択するメリットは、病気になったとき、介護や看護を確実に受けることができるという安心感だといえます。有料老人ホームの診療所の主治医と深い信頼関係を結び、安心の中で大往生する幸せなケースもあるのです。

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