超高齢社会の現在では、認知症、介護を要する割合が高くなっています。
認認介護（認知症の人が認知症の人を介護する）という言葉を知っている人が多いと思います。それほど認知症は、誰にでも起こりうるものであり、介助する人（若者）が足りていない状態を現しています。
さらに、介護が必要になる原因として、認知症が最も多くなっています。その次に脳血管疾患と続いています。ここからも分かるように、健全な時期からしっかりと認知症の予防をしていくことが、健康寿命を延ばし、一人一人が自分らしく生活できる秘訣といえます。
認知症は早期発見と適切な対策で進行を遅らせることが可能です。本記事では、認知症を防ぐための方法や、早く気づくためのポイントについて解説します。
1. はじめに：認知症とは
認知症は加齢とともに発症する可能性が高まる脳の病気で、記憶力や判断力が低下し、日常生活に支障をきたすことがあります。厚生労働省のデータによると、日本では65歳以上の約5人に1人が認知症になると予測されています。
認知症の主な原因には以下のものがあります。
①アルツハイマー型認知症（記憶障害が中心）
②脳血管性認知症（脳卒中などが原因）
③レビー小体型認知症（幻視やパーキンソン症状を伴う）
④前頭側頭型認知症（性格や行動の変化が顕著）
2. 認知症の早期発見：こんな症状に注意！
認知症は早い段階で気づくことが重要です。以下の兆候が見られたら、医師に相談することをおすすめします。
✅ 物忘れが目立つようになる
- 最近の出来事や会話の内容を思い出せない
- 同じことを何度も尋ねる
- 物を置いた場所を忘れる（鍵や財布など）
✅ 判断力や理解力の低下
- 計算やお金の管理が難しくなる
- 道に迷うことが増える
- 料理や掃除などの日常生活がうまくできなくなる
✅ 性格や行動の変化
- 急に怒りっぽくなる、または無関心になる
- 以前楽しんでいた趣味や活動への関心が薄れる
- 家族や友人との交流を避けるようになる
✅ 日常生活の変化
- 身だしなみに気を使わなくなる
- 食事の準備や買い物を面倒に感じる
- 睡眠リズムが乱れる
早期発見のためには、家族や周囲の人が変化に気づき、定期的な健康チェックを行うことが大切です。
3. 認知症予防のための生活習慣
認知症を予防するためには、以下の生活習慣を取り入れることが有効です。
✅ 脳を活性化する習慣
- 読書・日記を書く（文章を考えることで脳を刺激）
- パズルや計算問題を解く（脳のトレーニング）
- 楽器の演奏や絵を描く（創造的な活動が認知機能を向上）
✅ 適度な運動を習慣にする
- ウォーキングやストレッチを毎日行う
- スクワットや片足立ちでバランス力を鍛える
- ヨガや太極拳などで心身をリラックスさせる
✅ 栄養バランスの良い食事を心がける
- 地中海式食事法を参考にする（魚・野菜）
- 抗酸化作用のある食品（ナッツ類・ブルーベリー・緑茶）を取り入れる
- 塩分を控え、血圧を安定させる（高血圧は認知症のリスク要因）
✅ 社会とのつながりを維持する
- 家族や友人との会話を増やす
- 地域のイベントやボランティアに参加する
- 趣味のサークルやスポーツクラブに加入する
4. 認知症予防のために今日からできること
- 毎日15分のウォーキングを習慣化する
- 新聞や本を読み、日記を書く習慣をつける
- 食事の際にバランスの取れた食材を意識する
- 友人や家族との会話を増やし、社会とのつながりを保つ
- 定期的な健康診断を受け、リスクを早期に把握する
5. まとめ：認知症予防は日々の習慣から
認知症は誰にでも起こりうるものですが、適切な生活習慣を続けることでリスクを下げることができます。「運動」「脳トレ」「食事」「社会参加」の4つの柱を意識しながら、無理なく続けられる予防策を取り入れていきましょう！
そして、老後を介護必要とせず、豊かな人生となりますように願うばかりです。
