オオクワガタの激減、クワガタムシは益虫だった

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クワガタムシは益虫だったということが、
最近の昆虫学のトピックなのだそうです。
クワガタ専門誌に研究者が書いていたことですが、
オオクワガタなどのクワガタムシは、益虫であるということです。

オオクワガタは森林の循環を促進する益虫

どういう意味で益虫なのでしょうか。
オオクワガタなどのクワガタムシの幼虫は朽木を食べて育ちます。

クワガタムシのメスは、クヌギやコナラやカシなどの
広葉樹の倒木に卵を産みます。

幼虫は朽木を食べるのですが、朽木はとても消化が困難なため、
微生物の助けを借りて消化し
つまり、自分の消化管内にバクテリアを買っているのです。

そのバクテリアは、メスが産卵のときに、
卵の表面に自分の消化管内のバクテリアを分泌物として
塗りつけることで親から子へ受け継がれます。

クワガタの幼虫は朽ち木の分解と森林の循環を促進している

クワガタムシの幼虫は朽木を食べて細かく砕いたものを、
自分が作った朽木の中のトンネルに貯めていきます。
しばらくすると細かくなった朽木の粉は、
バクテリアの働きで栄養価が高い状態に変化します。

クワガタムシの幼虫はそれを食べて成長しているということです。
この活動により、分解されにくい朽木は次第に分解され、
菌類や他の生物にも利用しやすい状態に変化します。
こうして森林における循環の重要な部分を受け持ち、環境を維持しているのです。

クワガタムシが存在しないと朽木の分解が遅れ、自然の循環が滞ります。
クワガタムシがいない森林ではこうした循環がうまくいかないのだそうです。

オオクワガタは森林を守る働きをしてる

森林環境の保持は人間に有益であるが故に、
クワガタムシは益虫であるということです。

クワガタムシの成虫はクヌギやコナラの樹液を餌にしますが
幼虫はさまざまな広葉樹の朽木を食べるようです。
もっとクヌギやコナラを植林して、
クワガタムシが住める環境を増やしてもらいたいですね。

そして今あるクヌギやコナラはできるだけ切らないで保存して欲しいですね。
伐採するにしても根元をたくさん残して、
再生するような切り方をしてもらえたら、ありがたいと思います。

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