片付けの苦手な人、片づけのできない人というのは、発達障害の可能性もあります。
発達障害は病気というより、能力の発達が偏っているということです。
診断されるような顕著な場合と、そこまで過度ではないが、
そういった傾向がありますねというような軽い場合があります。
発達障害は、薬で治るとか、病院で治るとかいうものではありません。
家族や周りの人々のサポートが必要なのです。
片付けはどこから手をつけるか
年末の大掃除にむけて、掃除をする前に、先に部屋の片づけをしないと、
隅々までの大掃除ができないというおうちもあるかもしれません。
まずはゴミとわかっているものを捨てることからやり、
不用品を捨てて物の数を減らします。
次に、床に、かばんや書類、衣類などの物が置かれていない状態を目指します。
床に物が置かれていない状態は、部屋がすっきりして見えて、
物を踏んですべったり、躓くこともないし掃除機もかけやすくなります。
または、ゴミ以外の物は一切捨てないで片付けると割り切るのも一つの方法です。
これは、例えばお年寄りの介護などの場合で、
片付けるべき本人以外の人が代わりにやってあげる時などです。
生ごみや、腐ったものなどはもちろん捨てるとして、
紙切れやお菓子の空き袋であっても、本人にとっては必要なのかもしれません。
例えば、お菓子の空き袋を見せて、これを買ってきてほしいと
人に頼むときのためにとってあるのかもしれないのです。
こういった片付けの場合は、スーパーやドラッグストアから段ボール箱をもらってきて、
そこに全部つめこみます。分類して入れられればそれに越したことはありませんが、
分類しないままでも大丈夫です。要は、「あれどこにいった?」と聞かれたときに、
捨てていなければ探せば出てきます。そして、その段ボールを部屋の隅に積んでおきます。
また逆にこの方法を利用すれば、怠け者でも、
不用品とはどれかという選別ができない人でも部屋を片付けることができます。
つまり、段ボールに年月日を書いておいて、
一年間開けなかった段ボール箱の中身は不用品しか入っていないと判断して捨てることができます。
必要なものは取り出してきて使って別の場所に置かれているはずですから。
片付けはどこから始めるか
①物の数を減らす。
つまり捨てるか、思い出の品などは写真を撮ってそれに替える。
書類はスキャンしてデータとして保存するなど。
②その物を使う場所の近くに集合させ、収納の場所を確保する
収納しきれないときは、収納できるだけの数に減らす
収納場所を増やせる場合は、収納ラックなどを使い収納の場所を作る。
③物の定位置を決め、その場所に収める。使用後は元に戻す
④何を収納しているのかを示すラベルを貼る
一人住まいの場合は自分一人がわかっていればよいのでその必要はありませんが、
家族がいる場合は、片付けた人以外は物の場所がわからないことになってしまい、
「○○はどこ~?」といらぬ手間がかかることになります。
そして、片付けをした人に家族がますます依存してしまい、
いつも一人の人だけが家族みんなが散らかした片付けをいつもしているという悪循環になりがちです。
どの場所から片付け始めるかは、使用頻度の高い場所からがよいでしょう。
リビング、キッチン、次いで洗面所、トイレでしょうか。
リビング一か所だけでも目に見えてすっきりすれば、
明日はキッチンをやろう!というようにやる気も出てきます。
片付けどこからやる気をだすか
本人が片づけをなかなかやらないとか、掃除をなかなかしないとかの場合は、
家族など周囲の人々が協力するしかありません。
片付けるようにと叱ったり、怒ったりしても、けんかになることがあったとしても
本人がその気にならない限りは無理なことなのです。
根気強く片づけ方を指導するしかありません。
一緒に片づけるしかありません。
そして、今までできなかった人が少しでも片付けられたときは、
それを認めてあげること、褒めたり、良い評価を言ってあげることが大事です。
例え微々たる進歩でも良い評価をしてあげましょう。
自分がやる気を出すには、片付いてすっきりした部屋になったら
そこで何をしたいかを明確にするとよいです。
イメージをしながら、音楽をかけながら、体を動かすと気分も上がってきます。
きれいな部屋に友達を呼びたい、パーティーをしたいなど
楽しいことが待っていると思うとやる気も出てきます。
モデルハウスに行ってみたり、その写真を参考にしたり、住まいの雑誌を眺めたりして、
自分が暮らしやすい空間はどういうものか考えるのもモチベーションアップになりますね。
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