緑茶に含まれるカテキン(ポリフェノールの一種)には、抗菌、
抗ウイルス作用があることがわかっています。
緑茶には動脈硬化や糖尿病への予防効果もあるとの研究報告もありますが、カテキンや
メチル化カテキンの作用によるものだと考えられています。
緑茶でのうがいは風邪などの予防に効果的です。
のどや食道にインフルエンザなどのウイルスが侵入した場合に、
緑茶の抗菌成分がウイルスに付着し増殖を防ぐことがわかっています。
また、胃液で死滅しなかった食中毒菌にも、胃内で付着して殺菌作用を助け、
腸内では悪玉菌を減少させて、腸内細菌のバランスをとる整腸作用があることもわかっています。
花粉症などのアレルギーを抑えるメチル化カテキン
さらに、小腸から吸収されたカテキンが、血管内で活躍します。
カテキンの抗酸化作用が悪玉コレステロールの酸化を抑制し、血栓や動脈硬化を予防します。
この抗酸化作用は脳内でも働きます。脳内でも活性酸素の働きを抑えることで、脳細胞を保護します。
緑茶を一日2杯以上飲んでいる人は認知障害が減少する傾向にあることが報告されています。
緑茶のカテキンには、骨密度を高める効果もあります。
緑茶の飲用量が多いほど、がん、心臓病の発生が抑えられることがわかっています。
メチル化カテキンが含まれる茶葉は花粉症の人向き
一日10杯の飲用は、3杯の飲用に比べて、がん危険度が半減したそうです。
うまみの強い玉露や煎茶に多く含まれている緑茶のもう一つの成分、テアニンは、
自律神経やホルモン分泌のバランスを調整することがわかっています。
イライラ、集中力低下、うつなどに予防効果があるとされています。
最近、「べにふうき」などの特定の品種に多く含まれるメチル化カテキンの
花粉症の症状緩和作用がわかってきました。
メチル化カテキンは花粉症などのアレルギー疾患の炎症物質の放出を抑制する抗アレルギー効果があるのです。茶葉中のメチル化カテキン含量は、成熟した葉や、
茶期が遅い茶葉ほど多く、酸化・発酵や高温での処理により減少することも解明されてきました。
メチル化カテキンはヒスタミンの遊離を抑制して通年性の鼻アレルギーも緩和
さらに、普通茶に含まれるカテキンそのものによっても、ヒスタミンの放出が抑制され、
通年性の鼻アレルギー症状が緩和されることが報告されています。
体内に取り込まれたカテキンが肝臓で代謝される過程で一部が
メチル化カテキンに変化するためだと言われています。
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