九州の阿蘇神社の拝殿と楼門が倒壊
熊本の大地震で、阿蘇神社の拝殿や楼門が倒壊し、本殿も破損したそうです。
阿蘇山も噴煙を上げ、地震の被害は拡大されています。
九州地方には日本の古史古伝に登場する由緒のある神社がたくさんあります。
鵜戸神宮の潮満珠と潮涸珠もその一つです。
鵜戸神宮の神宝「潮満珠」と「潮涸珠」は古事記に登場する宝具です。
宮崎県日南市の鵜戸神宮にひそかに保存されてきた宝具なのです。
鵜戸神宮は1970年火災で古史記録が焼失
神宝「潮満珠(しおみつたま)」「潮涸珠(しおふるたま)」は、
潮流を支配する宝具であり、天孫降臨したあと、高千穂に暮らしていた
天孫の子孫である山幸がこれを用いました。
潮の満ち引きを操る玉であり、これを用いることで、
山幸は兄である海幸との戦いに勝利し、この山幸の子孫が初代天皇である神武天皇となります。
鵜戸神宮は1970年に社務所の火災がおきて古史の記録が焼失してしまいました。
このため、神宝をいつから保管しているかなどの伝承がわからなくなってしまいました。
明治9年の「御神宝台帳」にはその記録があるということです。
この宝具が世に出ることで、悪用されることがあってはなりません。
そのため盗難に遭わないよう、歴代宮司から厳重な保管を守り、
誰にも知られないまま保持されてきたようです。
戦後は一般公開したことはありませんでしたが、伊勢神宮の式年遷宮の前年に
この宝具を11月3日、4日の二日間だけですが一般公開しました。
この国難の時期にこの宝具が世に知られること、そこに深い神意が込められているように思います。
この宝具は天孫の天下を守った神宝です。今の日本をとりまく国難をすべて打ち払い、
日本の国を守護するパワーが天地神明により発動されることを願うばかりです。
鵜戸神宮の神宝については、不思議な伝承があります。
「ひむか神話街道50の物語集」(04年発行)には、鵜戸神宮に泥棒が入り、
泥棒が神宝「銀のつえ」を持ち出したところ、つえが光と熱を放ち、
驚いて元に戻したということです。
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