有料老人ホームを選ぶ時に注意すべきポイント

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有料老人ホームが破綻した場合、入居者にとって最悪の事態とも言えるのが、再生を引き受ける事業者がなく、ホームを退去させられるケースです。例え、運良く事業継承された場合であっても、破綻した事業者と交わされていた契約を、新しい事業者がそのまま継承してくれるとは限らないのです。むしろ、前の事業者との契約書は効力を失うために、新しい事業者は、自分たちの経営に都合が良いように、入居者にとっては不都合な形に運営内容を変更して、「サービスの低下」という事態になることが多いようです。

しかも、事業者が代わると、それまで馴染んでいたスタッフも退職してしまうことも多く、入居者の不安は増大し、不利益に拍車がかかります。不況が続くこれからの時代、何がおこるかはわかりません。有料老人ホームを見分けるのに参考となるのは、◎入居率はどのぐらいなのか◎決算書など情報公開をしているか◎介護度が重度化したとき退居させられるのか◎病気になったとき施設内に診療所があるのか◎見学会や体験入居があるか、などです。

老人ホームの体験入居

体験入居をしてみると、見学会など、話を聞くだけでは見えていなかったことが、実際に体験することによってわかってくることもあります。施設内の雰囲気が暗いところや、入居者の表情が明るくないところは、何か問題を抱えている可能性があります。施設内各所にゴミが落ちたままになっていたり、蜘蛛の巣がはっている場合には、管理が隅々にまで行き渡っていないのかもしれません。共用部分などで、破損したり、老朽化した部分をきちんと修繕しているかも見学の際に確認しておきましょう。入居してしまってからもクーリングオフ期間があるので、もし違和感があれば、その期間内に、継続か、退居や転居を決断することができます。有料老人ホームを選ぶにあたって一番大切な心構えは「高額な入居金を払うのだから、有料老人ホームに入所すれば老後は安心だ!」というような依存的な考え方に陥らないことです。有料老人ホームに入居せずに生きていく方法なども考えてみて、いくつかの選択肢を挙げてみましょう。その上で、自分の老後生活のしっかりした計画やビジョンを練ることが肝要です。有料老人ホームに入居すると決めたら、他人任せにせずに、生きがいや楽しみを増やすなど、積極的に自分の人生を生きていくことです。

有料老人ホーム内での認知症老人へのいじめ

有料老人ホームにはどんないじめがあるか。一番多いのが認知症の人に対するいじめ行為です。認知症と現在は呼称されていますが、少し前までは、痴呆症と呼ばれていました。多くは、アルツハイマー型認知症や、多発性脳梗塞による脳血管性の認知症が原因です。しかし、有料老人ホームでは、こうした人を「ボケ老人」と呼ぶ入居者が必ずいます。この呼称は、明らかに人権侵害なのですが、彼らはそれを理解するだけの情感がすでに枯渇しているのかもしれません。さて、ある入居者が、認知症だと分かると、こうした意地悪い人間が、活動を開始します。意地悪したり、悪口言ったりして、いじめることに喜びを感じてしまうのですね。こうした人がどうしても何人か有料老人ホームには存在するものです。こういう問題児の心のケアをきちんとできる施設はまだ少ないようです。そもそもこうした人間は、他人のアドバイスをききません。難しいのです。いじめ行為によって、認知症のある入居者に大きなストレスがかかって症状が悪化したりする場合があります。このため、多くの有料老人ホームでは、構造的にフロアを分けて、両者があまり触れ合わないように配慮をしています。

施設長に苦情

有料老人ホームでのいじめ行為は、「誰も見ていないときに、たたいたり、つねったりする」 「ボケがうつるからあっちへいけと追い払う」 「エレベーターなどで入れてやらなかったりする。」 「怒鳴って、怖がらせていじめる」 「認知症の程度によっては使いっ走りをさせる」 など、実にさまざまです。どんなに認知症が進んでいても自分がいじめられていることは感覚的に分かるのです。悪口をの内容そのものはわからなくても、いじめる人の表情、雰囲気で、ちゃんと伝わっているのです。こうした「弱い者いじめ好き」の入居者は、認知症のない人もいじめのターゲットにしがちです。もし、入居してから、いじめの被害にあった場合は、決して泣き寝入りしないことです。絶対に、施設長に苦情を出して改善を求めましょう。最悪の場合は弁護士に介入してもらうことも有効な方法です。そもそも、有料老人ホームには、入居の際の契約内容に、「他の入居者の生活の安全を脅かす者は退去処分にする」という意味の条文が必ず盛り込まれています。徹底的に抗戦することでこの条項を適用させて、いじめ行為の首謀者を追放することは可能なのです。くれぐれも泣き寝入りはしないでください。認知症のある人の場合、自分で徹底抗戦するのは不可能ですから、家族や親戚が注意深く観察して、いじめられている兆候がないか気をつけてあげてください。

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