有料老人ホームに入居する場合に、最初にかかるのが入居金
入居一時金ともいいます。 これが数百万から数千万かかります。施設によってかなり開きがあります。 それと別に月額利用料がかかります。 管理費などと呼ばれます。食費もかかります。 介護保険サービスを使った場合には、自己負担金や上乗せ介護料、 横だしサービス料を支払う場合もあります。
介護保険サービスを利用すると一割の自己負担が発生します。 要介護度によって、また自治体によって、金額がかわります。 一万円から三万円ぐらいです。 また、サービスの利用の上限があるので、その額を超えるサービスでは、 実費を負担しなければなりません。 有料老人ホームの最低基準というものがあります。
有料老人ホームの人員配置基準
これは、入居者三人に対して、介護職員一名と決められています。2.5対1の比率以上の介護職員を配置している場合、人件費として、 上乗せ介護料を徴収する仕組みです。一般居室と介護居室によっても費用が変わります。介護居室はワンルームタイプが多く、複数の部屋がある一般居室よりも 入居金や月額利用料は安価です。 認知症があれば、介護居室に入ることがほとんどです。 身体的には元気でも、認知症にともなうさまざまな危険を回避するためです。一般居室に入居したのち、要介護状態になって、介護居室に移動する場合も 多いですが、その場合は、入居金は二度払う必要はないことがほとんどです。 夫婦のうち、片方が要介護状態であれば、夫婦とも介護居室に入居することが 多いです。
医療面での安心を老人ホームに求める場合
医療面では、診療所が隣接する形式になっている施設もあります。こういう施設では、何かあった時に安心です。日常的な診療は、隣接の診療所で通院できるのでかなり便利です。高齢者は高血圧や糖尿病や骨粗しょう症などの慢性疾患を抱えている人が多いですが、有料老人ホームに隣接する診療所のほとんどは、内科だけではなく、整形外科や眼科や皮膚科の初期治療もできる場合が多いです。白内障や緑内障の点眼薬をもらったり、水虫のお薬をもらったり、巻き爪の切除の治療を受けたりなどは、隣接の診療所で十分に可能なのです。
有料老人ホーム平均寿命
厚生労働省は日本人の平均寿命は男性79.44歳(前年比0.11歳減)、 女性85.90歳(同0.40歳減)と発表しており、ほとんどわずかな変動です。この数値は、かつて男女共、過去最高だった2009年から2年連続の減少です。 香港は、男性80.5歳、女性86.7歳で、いずれも1位となりました。 香港は外食が多く、中国産野菜も食べているはずです。しかし、香港は金持ちが増えており、生活レベルがあがり、 暮らしが良くなっていることも影響しているのではないでしょうか。日本では、過去5年間の死亡確率の推移は、心疾患や癌など主要な死因は男女で減少傾向にあります。こうしたデータを見る限りは、有料老人ホームに入居することで、生活が快適になれば、寿命も延びると考えられるでしょう。