冬場に限らず、高齢者施設で仕事をしていると、職員は風邪をひかないように気をつけなければなりません。風邪気味で入居者さんや患者さんに接することで、万一、感染させたらと思うからです。その反対に、風邪気味の高齢者さんの介護をしていると、自分にも風邪がうつってしまうこともあります。人と身近に接するお仕事なので、仕方ないことですが、できるだけ、風邪をひかない工夫、感染予防の工夫をすることが大切だと思います。特にインフルエンザにかからないためには、予防接種を受けたり、睡眠を確保したりといった注意が必要になります。インフルエンザの蔓延は、有料老人ホームでも問題になっています。感染予防の徹底しか対策はありません。
職員は予防接種を受けることは、もっとも重要ですが、入居者にも、予防接種を受けてもらえるようにすすめていく必要があります。インフルエンザの予防接種を受けているスタッフが九割以上になるべきです。日頃のうがい、手洗いの習慣もスタッフ教育でしっかり行います。まずはマスクをすることです。看護師による啓蒙活動が大切です。施設職員は、ふだんでもインフルエンザが流行しているときは、人が多い場所への外出は避けるのがマナーです。もし、感染しても現在は抗インフルエンザ薬があります。発症から48時間以内に服用すれば、発熱期間が2日ほど短くなりますので、インフルエンザを疑う発熱があれば、医師に受診しましょう。熱が下がっても、数日はウイルスの排出が続くので無理な出勤は、ウイルスをまき散らすので控えるようにします。マスクを使用することはもちろんです。