アスペルガー大人は治る? ADHDは?発達障害は?

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アスペルガー 大人は治るか

アスペルガー障害は、高機能自閉症と共に、
自閉症スペクトラム障害という言い方をされます。
知能は平均以上で、コミュニケーションをとるのが苦手であったり、不器用という特徴があります。
他人の気持ちを察することができないので、人に共感することができないことが多いです。

限定されたものに異常なほどの興味関心があります。例えば数字、計算、文字、地図、駅名、など。
自分が思っているテリトリー内を乱されることを嫌い、
他人が境界線内へ踏み込んできたと感じたときは、非常に攻撃的になります。
言葉の比喩表現や、冗談交じりの言葉を理解できず、その文字通りに受け止めてしまうという特徴もあります。

大人になってアスペルガーと診断されることもありますが、それが治るかどうかと考えるのは筋違いで、
そもそも、病気ではないので、治療と考えるのも変な話です。

つまり、生きていくのに生きづらい部分、他人との軋轢を生みやすい部分や
迷惑をかける部分が目立たなくなり、本人も周辺の人々も、
一般的に普通に過ごせるようになるのがゴールと考えてよいのです。

そのためには、本人がアスペルガーのことを理解し、自覚し、改善しようとし、
行動療法などを受けて訓練するのがよいです。
同時に、家族や周囲の人たちの理解とサポートも重要になります。

ADHD大人は治るか?

本人に合った学校、本人に合った職場、本人に合った仕事、本人を理解してくれる人間関係など、
本人に合った環境を見つけることができ、環境を整えてあげることができればお互いに生活していきやすくなります。治るというよりも、多動性、不注意、衝動性が目立たなくなればよいのです。本人の自覚も大切です。

ADHDは、年を取るにつれ、沈静化するといわれていますが、大人になってから指摘される人も多くなってきました。これは、診断基準もでき、ADHDや発達障害という言葉が知られるようになってきたので、受診することによって診断名をつけられたというのが実際のところでしょう。

ADHDは、注意欠陥・多動性障害とよばれます。
授業中に先生の話をきかずに生徒同士でしゃべり続けるなどの不注意、
じっと椅子に座っていることができずに勝手に走り回る多動、突発的にみえる行動をしたり、
順番を待てず結果的に他人を妨害してしまう衝動性などがあります。

医療機関での薬の投与もありますが、副作用もあります。

発達障害大人は治るか?

発達障害とは、「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、
注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって
その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。

例えば、注意欠陥多動性障害の治療として、病院からの薬を飲んだからといって治りますか?
というのは、有効な場合もあれば、副作用が強くて飲めなかったり、
あまり効果がないという場合もあります。痛み止めの薬を飲んだから痛みがおさまった、という話ではないのです。

診断基準は満たさないので診断名はつかないが、発達障害の傾向がある人も多いですし、
アスペルガーとADHDが混在した症状の人も案外多いです。

まとめ

アスペルガー、ADHD、発達障害などは、病気というよりも脳機能の偏りによって
性質、性格が偏っているととらえて対応したほうがよいです。
治るというのではなくて、少しずつ成長する、他の人よりもゆっくりと発達していくととらえたほうがよいです。

例えば、江戸時代にも、そのような人たちは存在したわけで、
今の時代のように診断基準がないので、アスペルガーとは言われず、
ちょっと変わった人だなと思われていただけのことです。

本人と、それに関わる周りの人々が、発達障害についての理解を深め、同時に、
少しずつでも生きていきやすいように環境を整えることが、症状を目立たなくし、
当人の人生の苦しみを和らげることにもなります。

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