ノーベル賞といえば、2012年の山中伸弥氏を思い浮かべます。
文化勲章も受章された山中伸弥氏は50才の若さでノーベル賞を受賞しています。
山中伸弥さんがiPS細胞研究を始めた奈良先端科学技術大学院大にいた時に学長だった、
いわば恩人の山田康之さんも80才にして文化勲章の受章が決まり、師弟のダブル受賞といわれました。
ノーベル賞受賞決定時の会見で「一言でいえば『感謝』しかない」と話していた
山中さんの言葉は印象的です。国に感謝し、師に感謝し、両親に感謝するその姿勢は素晴らしいと思います。
ノーベル賞、今年も日本人が生理学・医学賞を受賞
東工大の大隅良典・栄誉教授(71)が発見した、自食作用(オートファジー)という仕組み。
不要になったタンパク質が分解、再生していく姿の発見は画期的です。
これは神経疾患や癌の治療など広く医療分野で、治療に応用できます。
生理・医学賞は効果が人類の幸せのためにすぐに現れます。
前年の大村智さんの感染症の治療法の発見も素晴らしいです。
大村智さんの私財をなげうって人々に尽くす生き方にも多くの人が感銘を受けました。
偶然採取した土のなかにいた微生物が培養され、薬となって年間2億人を感染症から救う、
奇跡のような大村智さんの物語には感動をおぼえました。
2016年ノーベル医学生理学賞に大隅良典東京工業大栄誉教授
中国、韓国はこうした分野のノーベル賞がなかなか取れません。
日本の科学者がノーベル賞受賞の「常連」であることに中国も韓国も焦っているようです。
日本の科学力の底力は日本民族の国民性にあります。
日本が研究開発に多額の費用を投じているといっても、欧米ほどではありません。
米国で最新の成果を学んだ研究者が多いといってもそれだけが理由ではありません。
ノーベル賞受賞者を大量に輩出する本当の理由は日本民族の利他の精神にほかなりません。
韓国は科学分野の受賞者を一人も出していない国です。
日本が科学分野で計22人もの受賞者を出しているのに比べて圧倒的に遅れています。
大隅氏は、「基礎科学の競争力は一朝一夕には養えない」と述べていますが明治維新以来の
日本の国柄のすばらしさです。
ノーベル賞の受賞を逃した人物
かつてノーベル賞を受賞しそこなった日本人として小説家の村上春樹氏がいます。
彼は、朝日新聞に中国擁護の論文を書いて、受賞を逃したともいわれています。
チベット王国を侵略している中国を擁護するかのような論文を書いて
「魂の道を閉ざすな」と日本の尖閣防衛の姿勢を疑問視するかのような主張をしたのです。
これには、驚くと同時に幻滅した読者も多かったはずですが、
ノーベル賞の選考委員も同じだったのかもしれません。
国や領土の安全がなければ、文学も科学も繁栄はできないのです。
チベット王国の現在の姿を見ればわかりそうなものですが。
日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか (徳間文庫)
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